症例

【症例】転倒して欠けてしまった歯をジルコニアセラミックで修復

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2023.09.19

治療内容 ジルコニアセラミックを用いた審美修復療法
期間 1ヶ月
治療回数 4回
費用(施術当時の料金) 132,000円(税込)

治療前の状態・主訴

患者様は70代男性で、ご自宅の階段で転倒してしまい、前歯が欠けてしまったとのことで来院されました。

横浜市桜木町の歯医者「みらい歯科」症例|【症例】転倒して欠けてしまった歯をジルコニアセラミックで修復|治療前の画像

幸いお痛みなどはないようで、レントゲン写真で精査しても歯の脱臼などはなく神経の反応も問題ありませんでした。

以前から通院して頂いている患者様で、数年前に右上の犬歯が折れてしまった際に今回の歯も同時にかけてしまい、コンポジットレジン(プラスチック)で修復をしておりました。

今回ぶつけてしまったことでご自身の歯と一緒に欠けてしまったようでした。ここまで広い面積ですと保険のコンポジットレジンでの修復は困難なため、ジルコニアセラミックを用いて審美的に修復することとなりました。

治療詳細

前歯が欠けているので、初回は見た目が悪くないようにコンポジットレジンで応急処置をさせて頂き、即日に仮歯の型取りをしました。

その後、仮歯作成後に歯を削らせてもらい、仮歯を装着しました。一度この状態で日常的に使用していただき、審美的に問題がないか、またお食事やお話しする時などに問題がないかなどを確認していただきます。

 

<仮歯の重要性>

前歯の修復をする上で仮歯は非常に重要な役割を持ちます。

  • 形の確認

人の歯は左右対象で綺麗に生えている方は非常に少ないです。ですので、仮歯の状態で長さや隣の歯との兼ね合いに問題はないか、笑った時に審美的な違和感がないかなど細かなところの確認をします。

  • 噛み合わせのチェック

いかに綺麗な被せ物を入れても、噛み合わせがあってないと立ち所に被せ物が外れてしまったり、破折してしまうことがあります。

  •  歯肉の形作り

笑うと歯と被せ物の境目が黒くなっている方を見たことあると思います。
これは、加齢やブラッシング圧、噛み合わせなどの影響で歯肉が後退してしまい、被せ物のマージン部分(境目)が見えてしまっている状態です。
このようなことを防ぐために、前歯の形を整えるときに歯肉の境目に糸を入れ、1〜2mmほど深く削り込みを入れるようにします。そうすることで歯肉を内側から圧迫できるようになり、審美的に本物の歯のように見えて将来的に歯肉が下がりづらい環境を作ることができます。
歯肉の厚みは人それぞれですので、その人に合った形態を見つけるのに仮歯は非常に重要な役割を果たします。

今回の患者様を拝見させていただくと、左側の前歯が全て他院で10年以上前に治療されたセラミックが入っている状況で、右隣の歯がご自身の天然の歯でした。
両者の色合いが違うことと、古いセラミックの境目が露出してきていて、汚れが溜まりやすい状況になっていたことから、左上を含めた4本での修復もご提案させて頂きました。しかし、色合いはそこまで気にされておられなかったので、今回は該当の歯のみの修復としました。
ただ、左のセラミックも大分消耗しているため、将来的にやりかえることを考えて今回は左隣の天然の歯の色で作成し、右側をやりかえる時に色を合わせていく形にしましょうとお話をさせて頂きました。

その後、専属の技工士さんに色合いの写真を撮影してもらい歯の型取りを行いました。。

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型取り後二週間でジルコニアセラミックの被せ物が完成し、セットを行いました。

ちなみに右上の犬歯には以前入れたインプラントとジルコニアセラミックが入っています。

治療後の様子

横浜市桜木町の歯医者「みらい歯科」症例|【症例】転倒して欠けてしまった歯をジルコニアセラミックで修復|治療後の画像

 

ジルコニアセラミック装着後、患者様は、見た目・かみ合わせ・発音なども問題なく快適に使用できているとの事でした。

ただ、この患者様は非常に歯軋りが強く前歯の負担も大きいため、夜お休みなる時には1mmほどの薄いマウスピースを装着していただくこととしました。
また、4ヶ月のメインテナンスのたびに噛み合わせのチェックを行い、必要であれば左のセラミックと一緒に調整を行なっています。これは天然の歯と人工物である被せ物は硬さが違うため均等にすり減ることがないため必要になる対応です。ジ

ルコニアセラミックは非常に表面性状が滑沢のため噛み合わせを傷つけることは銀歯に比べると少ないのですが、それでも数年に一回は微調整をさせて頂いています。

主な副作用・リスク

・予後を完全に保証するものではありません

・自由診療での治療となります

・歯の萌出方向・残っている量によっては神経を取らないといけないケースがあります。

・治療終了後にしみる症状、咬むと痛いなどの症状が出る場合があります

ジルコニアセラミックでの修復後も丁寧なメインテナンスを

前歯の治療は審美的な要求を満たすこと大前提なのですが、顎を誘導するという機能的に非常に重要な役割を持っています。

当院での前歯の治療はただ綺麗にするだけではなく、機能的に(咀嚼・発音・清掃性)網羅して常にお手入れしやすく長くお口の中で使用していけるように留意おります。

また、治療後の口腔内全体の噛み合わせなどのメインテナンスも重視しています。

今回の症例の患者様に対しても、治療した歯だけでな、関係する歯も含めた噛み合わせについて定期的な調整を行っています。

みらい歯科では、様々なケースにご対応できるよう、患者様に治療の選択肢をご提示しております。

歯やお口周りに、お困りの症状や気になることがございましたら、どんな些細なことでもどうぞお気軽にご相談ください。また、他院で入れられたセラミックのメインテナンスも受け付けております。

どうぞお気軽にご連絡ください。

 

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セラミック治療|みらい歯科

予防・メインテナンス|みらい歯科

 

みらい歯科  院長 出口 真太郎

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