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【症例】欠けた前歯をジルコニアセラミックにて修復
2024.01.30
治療内容 | 脱離してしまった前歯をジルコニアセラミックを用いて修復 |
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期間 | 1ヶ月 |
治療回数 | 4回 |
費用(施術当時の料金) | 132,000円(税込) |
治療前の状態・主訴
今回の患者さまは、前歯の差し歯が折れてしまったと来院された40代女性の方です。
普通に食事をしていたところポロッと前歯が外れてしまったとのことで、飛び込みで来院されました。
治療詳細
差し歯が外れる原因として、接着剤が経年劣化することによって外れてしまう場合があります。その場合問題なく戻るようでしたら元に戻すこともあります。ただ、虫歯や歯の破折などが原因で戻すことが難しい場合は、外れてしまった被せものに応急的に加工をして仮歯として使うケースもあります。
今回も一度古い被せ物が戻るか確認しようとしたところ、食事中に差し歯が外れた際に、一緒に飲み込んで外れた被せ物がなくなってしまったとのことでした。
その場で私の方で仮歯を作成させてもらい、なくなった歯の土台ごと失われていたため土台の印象(歯科用語での歯型のこと)も取りました。
これらの写真が即日で作成した仮歯になります。
今回の難しかった点は歯の形態です。基本的に前歯を単冠(一本の歯を補う被せ物のこと)で作成する場合は、以前のご自身の歯か差し歯の形態を参考に作成します。しかし、今回の場合はそれらが失われていたため歯根の植立方向と反対側の歯の形態を手がかりに作成しました。
加えて、今回の患者さまは歯並びの関係により左右の歯の形態にも合わせようとすると非常にバランスをとることが難しい状態でした。
そこで、少しずつ形を作りながら患者さまに鏡で都度確認して頂いて、ある程度の形態を予想しつつ、元々の左右のずれとの違和感がないように、歯の重なりをあえて付けながら自然な形態となるように作成をしていきました。
その後、仮歯も問題なく使用して頂いていたため、型取りを行い最終的にジルコニアセラミックのセットをいたしました。
こちらもご参照ください。
治療後の様子
ジルコニアセラミック装着後、見た目・噛み合わせ・発音なども問題なく快適に使用できているとの事でした。セット後の写真を見てもらうと右上の前歯の色が合っていないので今回とは別の歯ですが、今後はこちらもやり直しを検討したいとのことでした。
今回の治療は色合いも非常に綺麗で、形態も違和感ないため非常に満足していただけました。
主な副作用・リスク
・予後を完全に保証するものではありません
・自由診療での治療となります
・歯の萌出方向・残っている量によっては神経を取らないといけないケースがあります
・治療終了後にしみる症状、咬むと痛いなどの症状が出る場合があります
当院の前歯治療は、美しさだけでなく咀嚼・発音・清掃性など機能性も大切にします
今回のケースは非常に歯の形態を苦慮する症例でした。
人間には、歯の形態が完全に左右対称の方はほとんどいません。セラミックで全ての歯を削ってかぶせる場合を除いて、左右対称を表現することが難しくなります。
また、前歯を単独で治療する場合は左右対称にしてしまうとそこだけ違和感が大きく出ることがあります。特に歯列不正がある場合は左右の隣接歯と調和をとりつつ、かつ違和感が出ない程度の左右の非対称性を調整の度に仕上げていかなければなりません。ですので、仮歯を少しずつ調整しながらその都度患者さまにチェックをして頂きながら仮歯を調整しながら模索をしていきました。苦慮した甲斐があり最終的には患者さまに非常に喜んでいただけたため大変良かったと思いました。
みらい歯科では、様々なケースにご対応できるよう、患さまに最大限の治療の選択肢をご提示しております。
前歯の治療は審美的な要求を満たすことが大前提なのですが、顎を誘導するという機能的に非常に重要な役割を持っています。当院での前歯の治療はただ綺麗にするだけではなく、機能的にも(咀嚼・発音・清掃性など)問題のないように、常にお手入れしやすく長くお口の中で使用していけるように留意おります。
歯やお口周りに、お困りの症状や気になることがございましたら、どんな些細なことでもご相談ください。また、他院で入れられたセラミックのメインテナンスも受け付けております。どうぞお気軽にご連絡ください。
みらい歯科 院長 出口 真太郎
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