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【症例】前歯の大きな虫歯をジルコニアセラミックを用いて審美治療
2024.06.19
治療内容 | 前歯の大きな虫歯をジルコニアセラミックで審美的に修復 |
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期間 | 2ヶ月 |
治療回数 | 5回 |
費用(施術当時の料金) | 660,000円(税込) |
治療前の状態・主訴
患者様は20代男性の方です。前歯の虫歯治療のため来院されました。
お口の中を拝見したところ、虫歯がかなり多く、左上の犬歯に関しては虫歯で歯冠が崩壊している状態でした。幸い、痛みなどの症状はないとのことでした。
最初は、虫歯の治療を部分的に行い、犬歯のみを被せ物にする治療法をご提案させて頂きました。
しかし、患者様とよくお話ししたところ、もともとの前歯の長さや、前歯の真ん中の隙間など、形態的な部分に加え、色合いも気になるとのことでした。
そのため、今回はジルコニアセラミックを用いて審美的に修復を行っていくこととなりました。
治療詳細
初回は、カウンセリングと仮歯の型取りを行いました。
今回のケースでは、虫歯治療に加えて、見た目の改善をご希望でした。
少しずつ虫歯治療を進めてしまうと、審美性の改善に至るまでの道のりが長くなってしまいます。そのため、2回目からは1時間30分〜2時間ぐらいと、長めに治療のお時間をいただき、多数の歯を同時並行で治療していきました。
処置内容としては、右上の犬歯の根の治療、およびファイバーコアの築成、そのほか4本の虫歯の除去及び神経の保護を行い、一気に仮の歯を被せていきました。
一回の治療でガラリと形態を変えてしまったので、違和感や不具合が出るケースもあるのですが、今回、違和感は全くなかったとのことでした。
前歯の審美修復をするうえで、矯正治療を行わずに被せ物で前歯の形態を変える場合には、非常に注意が必要です。
歯の過剰な切削を行ったり、歯の方向性を変えるために神経を抜いてしまったりすると、歯の植立方向と力がかかる方向性が変わってしまいます。結果、歯に過剰な負担を強いてしまい、最終的に歯や歯の根が折れてしまう恐れもあります。
患者様自身には、もともとのかみ合わせの範囲や、舌の動きの範囲があります。
術前に仮歯の形をとった際に、かみ合わせや舌の動きを著しく阻害する位置に歯が位置しないか、かみ合わせに問題が起きないか、などを想定しながら仮歯を作成しています。
もし、この範囲から逸脱しそうなときは、一度模型上で理想的な位置に歯を動かしてシミュレーションしてから、治療を行うかどうかの判定をします。
治療後の様子
今回は、歯の長さと形態を大きく変えました。しかし、幸いにも特に違和感なく新しいかみ合わせを受け入れていただけましたので、問題なくセットまで進むことができました。
前歯の被せ物は、単冠といって、一本ずつ独立で仕上げてあるので、自然な仕上がりになりました。色調に関しては少し白くしたいとのご要望でしたので、天然の歯より色合いをワントーン白くしています。
患者様は将来的にはホワイトニングも検討していましたので、他の歯も全体的に色調を白くして、上下の歯の色合いも合わせていけるようになると思われます。
治療後は、患者様は色も形態も非常に満足していただけました。特に気にしていた見た目が美しく仕上がり、大変喜んでいただけました。
主な副作用・リスク
・予後を完全に保証するものではありません。
・自由診療での治療となります。
・歯の萌出方向・残っている量によっては神経を取らないといけないケースがあります。
・治療終了後にしみる症状、咬むと痛いなどの症状が出る場合があります。
前歯の虫歯や見た目にお悩みの方は審美的治療についてご相談ください
人の歯は先端に行くほど薄くなっていくため、青味がかった透明感が出てくる方が多いです。こちらの色調再現が非常に重要となってきます。
ジルコニアセラミックは金属を全く使わないため、天然歯特有の透明感を表現できるという点で非常に優れています。
また、前歯の治療は審美的な要求を満たすことが大前提なのですが、顎を誘導したり、発音したりと、機能的にも非常に重要な役割を持っています。
当院での前歯の治療は、ただ綺麗にするだけではなく、咀嚼・発音・清掃性といった機能的な面も重要視しております。常にお手入れしやすく、長くお口の中で使用していけるように治療を進めます。
前歯の色や歯並びなど、気になる方はカウンセリングだけでも承ります。また、他院で入れられたセラミックのメインテナンスも受け付けておりますので、どうぞお気軽にご来院ください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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みらい歯科 院長 出口 真太郎