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【症例】劣化で変色した被せ物をジルコニアセラミックでやりかえ
2024.12.15
治療内容 | ジルコニアセラミックによる被せ物のやりかえ |
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期間 | 2ヶ月 |
治療回数 | 7回程度 |
費用(施術当時の料金) | ジルコニアセラミック 132,000円×4本(税込) ファイバーコア 20,000円×3本(税込) |
治療前の状態・主訴
患者様は50代の女性の方です。30代の頃に前歯の治療歴があり、最近被せ物の劣化が目立つようになったため、やりかえを希望されて来院されました。
来院時はこのような状態でした。
患者様は前歯の2本の色合いに加えて、出っ歯に見えることを気にされていました。
まずはレントゲンの撮影と模型の採取を行い、歯周組織の状態と噛み合せを診査しました。
そして、2つの治療プランをご提案しました。1つ目は、矯正治療をした後に最終的に被せ物で治す方法、2つ目は、矯正治療はせずに被せ物だけで治す方法です。
①矯正治療をして被せ物で治す場合
メリット
・歯並びや噛み合わせのバランスが良くなります。
・歯並びとともに歯の根っこの向きも揃えられるので、各々の歯に無理な力がかかりづらくなります。
デメリット
・矯正治療の費用や期間が追加で必要です。
②矯正治療なしで被せ物だけで治す場合
メリット
・短期間で、被せ物の費用だけで治療ができます。
デメリット
・歯の向きや歯の根っこの向きはそのままで被せ物をするため、審美的にきれいな見た目を得るために、矯正治療をする場合と比べて歯を削る量が多くなります。
患者様と相談した結果、今回は2つ目の方法を選択しました。
治療詳細
まず初回に採取した模型をもとに、最終的な歯の形や噛み合わせがどのようになるか、歯科技工士さんと相談しました。
そして、前歯の古い被せ物を外し、仮歯を4本分つけました。
前歯3本は過去の治療で神経をとっていたので、根の治療をやり直しました。その上で、ファイバーコアという土台を入れ直しています。
土台を入れた後、仮歯を調整して、しばらく仮歯で生活していただきました。
問題ないとのことでしたので、写真撮影をして色合わせを行い、型取りをしました。最後に作製した本歯を装着しました。
治療後の様子
こちらが治療後の状態です。
患者様も大変満足されています。
主な副作用・リスク
・予後を完全に保証するものではありません。
・自由診療(保険診療外)での治療となります。
・神経の入っている歯に被せ物を行う場合、馴れるまでにしみる症状が出る場合があります。
当院は患者様に合った治療方法の提案に努めています
古い被せ物の劣化や歯並びで悩んでいる方は多いと思います。
前歯の歯並びや色の調整方法には、矯正治療(ワイヤー矯正やマウスピース矯正)、セラミックによる被せ物の治療、コンポジットレジンによる詰め物の治療、ホワイトニングなど様々なプランが挙げられます。
今回の患者様にも矯正治療を含めたプランをご提案しましたが、年齢や予算も踏まえて、矯正治療は希望されませんでした。
本症例では、既に3本が根の治療をされている歯(神経を取られている歯)であったことや50代という年齢を踏まえると、被せ物だけで仕上げを目指す今回のプランも十分に妥当だったと考えております。
悩みは同じでも、年齢やお口の状況、予算によって最適な治療プランは異なります。
みらい歯科では、その方にとって良い治療方法をご提案できるよう努めております。歯並びや色調などでお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。
みらい歯科 副院長 森 昂大
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