症例

【症例】保険適応の被せ物を用いた前歯の治療

ビフォアーアフター画像|【症例】保険適応の被せ物を用いた前歯の治療|横浜市桜木町の歯医者「みらい歯科」

2025.03.08

治療内容 保険適応のレジン前装金属冠による治療
期間 1.5ヵ月
治療回数 6回程度
費用(施術当時の料金) *レジン前装金属冠 × 3本    3割負担の方で1本あたり8000円程度 

治療前の状態・主訴

今回の患者様は50代男性の方で、前歯が凍みることや違和感があることを主訴に来院されました。以前につめた樹脂のプラスチックは段差になったり変色したりしています。また左上の歯は、根の先で病巣を作り始めているせいか、押したり叩くと響くような違和感を感じるそうです。

治療前画像|【症例】保険適応の被せ物を用いた前歯の治療|横浜市桜木町の歯医者「みらい歯科」

治療前レントゲン画像|【症例】保険適応の被せ物を用いた前歯の治療|横浜市桜木町の歯医者「みらい歯科」

治療詳細

今回は歯科で使うレジンという樹脂が広範囲に充填されていたり、またすでに歯の神経がない歯も含まれているために、患者様と相談の上、前歯3本はレジン前装金属冠という保険適応の被せ物を使ってやり直すことにしました。その他の部位の小さな虫歯や、古い樹脂(レジン)は、再びレジンを充填することで対応します。以下のような手順で治療しました。

 

① 治療中に使う仮歯を作るため事前に型取りします

②    仮歯を装着して根管治療を進めていきます

③    根管治療を終えたら、土台を立てて本歯を作るための型取りをします

④    本歯を装着します

治療後の様子

こちらが治療後の写真です。

治療後画像|【症例】保険適応の被せ物を用いた前歯の治療|横浜市桜木町の歯医者「みらい歯科」

治療後レントゲン画像|【症例】保険適応の被せ物を用いた前歯の治療|横浜市桜木町の歯医者「みらい歯科」

 

主な副作用・リスク

・予後を完全に保証するものではありません。

・材料の特性上、経年劣化が否めず、プラスチックの部分は黄色や茶色に変色してしまいます。

・裏面が金属、表面が白いプラスチックになり2種類の材料を接着剤で繋げているので、境界面で割れると表面のプラスチックが剥がれ落ちてしまうことがあります。

前歯は保険診療で白い被せ物の治療をすることが可能です

前歯の被せ物は保険適応のもので、今回の ①レジン前装金属冠というものと、② CAD/CAM冠というものの2種類があります。

①は裏面が金属、表面が白いプラスチックのものです。一般に金属はプラスチックに比べて断然強度が強く、レジン前装冠は裏面が金属なのでその分噛み合わせに耐える力は強いです。歯応えのあるお肉なども問題なく噛みちぎれるので、快適に使われている方も多いです。

しかし上述したように、プラスチック部の力は弱いので、大きな力が加わると表面のプラスチックが剥がれてしまうことがあります。

②は表も裏も全面プラスチックでできています。裏面もプラスチック製のため、噛み合わせの強度に心配があったり、ガムみたいな粘着性の高い食べ物が歯にへばりつきやすいという方もいます。

最近では、CAD/CAM冠の保険適用部位が増えているために、材料の質も上がり奥歯に入れられて快適に使われている方も多いと思います。

①②に共通する欠点として、プラスチック部は経年的に色褪せがしやすいのと、既製の色しかない点があります。ずっと使っていると、前歯の被せ物だけ黄色く変色してしまったり、新品の状態でも隣り合わせのご自身の歯の色とピッタリと色合わせすることができなかったりします。

最後に、今回の保険適応の被せ物も快適に使われている患者さんも多いです。しかし、より色や形をピッタリと合わせるには、自由診療のジルコニアセラミックスがおすすめですので、気になる方は下記の症例もご参照ください。

【症例】コンポジットレジンで修復を繰り返していた前歯をジルコニアセラミック治療で歯並びまで改善

 

当院では、保険診療でも自由診療でも分け隔てなく考えられる選択肢のメリットデメリットを十分に説明した上で、患者様とよく相談して治療方針を決めております。

歯やお口周りにお困りの症状や気になることがございましたら、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

 

みらい歯科 副院長 森昂大

 

こちらもご参照ください。

虫歯・根管治療 | みらい歯科

セラミック治療 | みらい歯科

 

 

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